あまり友だちが居ない
知り合い程度は居ても、本当に知り合い、なのだ
人数が大きくなると大切にしきれないのを性分として解っているから、人数に不満はない
寂しいとは思っても、出来ないものは仕方ない
不義理をする方が後味が悪いから
多分このまま、こんな感じで生きていくんだろうと覚悟している
そんなこんななので、私から友だちをやめることはまずない
人見知りで出来るのも稀有なことなのだ
でも今までに1人だけ、私から去った人が居る
家族構成やら出身校のレベルやらとにかく色々お互いコピーしたように似ている子だった
ただ向こうのほうが可愛い、という違いはあったけれども
付かず離れずで15年くらい、だっただろうか
わたしにとって、友だちとして、信じられない唯一のことをしようとしてきた
結局失敗していたし、成功する見込みはないな、と思ったけど
そこからはもう、私の心が他人より離れた
すーっと冷えた心はもう取り戻しようがないのだな、と、我ながら思った
そんな子が今もちょくちょく夢に出てくる
私が、私の方こそ、まだ気が引かれているのかもしれない
似てたから、分かり合えたけど
似てたから、違いを認められなかったんだろう
今も心に残るし、これからも残るんだろうな
冷えたままで、そのままで、カチカチになったまま、腐りもせず、とけもせずに